2005 年4 月3 日
ヨハネパウロ二世の訃報を聞いて・・・
リマで事件に共に巻き込まれたケンイチは敬虔なカソリックで、学術的な視点から宗教に興味深々だった私は、しばしば彼の教会についていった。そこで、神父さんや宣教師の方々に様々なお話を聞かせていただいた。
私は仏壇の世界にいるが、他宗を否定すること、否定する人、否定する宗教に限っては嫌いである。
そういう意味でも、混沌とした世紀末からこの21世紀にかけて、法王が地球上の宗教世界に果たされてきた功績は、数百年後も歴史書で称えられるべき偉業だろう。
う〜ん、この言葉ではずれている気がしてなりませんが
ご冥福をお祈りいたします。
投稿者:与五朗(よご)at 18 :57 | 日記 | コメント(0 ) | トラックバック(0 )
ペルー 〜スモッグとパープルヘイズの都で〜B
早撃ちマックのような、目にも止まらぬ警察手帳(?)の提示。ごついが、何か崩れた感じの身なり。
そして、場所は治安の悪いペルーはリマ。
のぼせ上がっていた俺たちだが、8割方偽者と踏んでいた。
「俺らは外国人観光客を守る観光警察や。一緒にいるこの男(リカルド)は旅行者、食い物にするヤクの売人やで。今、お前ら麻薬買うとったんやろ?」
2割は本物の可能性も残している。
一応身の潔白も伝えなくてはならない。
(俺) 「俺たち、今会ったばかりで、夜のパーティに誘われただけだ」
(ノッポ)「しかし、今リカルドのボケェ、ポケットに何ぞなおしたん見たで。金渡したんちゃうんか!?」
(ケン) 「違ごて。あれはメモ書きや。調べてくれ」
(ノッポ)「ほんな、調べるから取り合えず署に行きましょか」
(俺たち)「・・・・」
(俺)ヒソヒソ「ケンイチ、どうする?かなり怪しいな」
(ケン)ヒソ「ほやけど、万一ホンモンやったら変に拒むとヤバイぞ」
ちょうど、シンガポールで日本人が麻薬取締法で何年も収監されていると話題になっていた頃だ。しかも、無罪の可能性がありながら・・・
(俺)ヒソヒソ「取り合えず、付いていくか。でも、警戒と逃げる準備はしとこうや」
万一、という可能性に縛られた。
今でもどう判断すべきだったかは分からない。
あえていうなら、リカルドの言葉のマジックに引っかかったことが全てだった。
(筋肉) 「車、待っとる。こっちこい」
路地に出て案内されたところにパトカーらしき車は無い・・・
(俺たち)「???」
(筋肉) 「乗れ」
(俺たち)「!!!」
スクラップ場から持ち出されたような黄色のビートルのタクシーが一台・・・
無表情に運転手のオッサンが前を見つめている。
(俺)ヒソヒソ「乗れって、ビートルに大の男が6人って、無理やろ・・・」
(ケン) 「お前ホンマに警官か?ちょっともっかい手帳見せて・・・」
ケンイチが再度、警官が本物か確認しようした。
が、それををさえぎるように突然リカルドが
(リカルド「勘弁してくれ旦那ぁ〜!!!」
と男二人の手を振りほどき叫びながら逃走をはかった!
(筋肉) 「待てぇ、こんくそガキャ〜!!!」
見るからに虚弱なリカルドはあっという間につかまり、引きずられて、ボコボコに殴られながら戻ってきた。
(リカルド「勘弁してくれ旦那ぁ〜。勘弁してぇ」
(俺たち)「キョトン・・・」
あっけにとられたまま、気がついたら、俺たちもリカルドと一緒にビートルに乗っていた・・・
※ここは佛檀の山本従業員のblogです。
投稿者:与五朗(よご)at 12 :57 | 海外流浪 旅日記 | コメント(2 ) | トラックバック(0 )